途上国の大学へ留学ってどう?ペルーの東大に留学したら環境の良さに驚いた話。

  • URLをコピーしました!

こんにちは!どすめとろすです。

突然ですが、もしみなさんが留学するとしたら、留学先の大学にどんなことを求めますか?

留学生向け語学クラスや生活サポート、質の高い学生や授業設備などなど…そのどれもが、留学を充実させるには欠かせない要素であり、留学先の国や大学選びは非常に重要となってきます。

私はペルーの大学へ交換留学を行いましたが、実は渡航直前まで留学のイメージが沸かず「ペルーのような後進国の大学で学ぶってどうなの…?」と不安だらけでした。ですが実際に行ってみたら、現地の大学は留学する上で素晴らしい環境で、結果的に私の留学生活はとても有意義なものとなりました。

そしてペルー留学を通して、「後進国1の大学」は留学先として超優良ということに気づいたんです。

  1. ここでいう「後進国」とはODA対象国の中でも後発開発途上国を除いた、比較的開発が進んだ国を指します。 ↩︎

この記事では、物価安い!後進国留学って最高!みたい話はしません。後進国での「生活」についてはみなさんわかりきってますから。ですが、後進国の「大学」については、意外にもまだあまり語られてないと思います。

なので今回は、後進国の大学の環境は留学においてどんなメリットがあるのかについて、僕の実体験とともにお話ししたいと思います。

では、いきましょう!

目次

後進国の上位大学は入りやすい

ペルーのような後進国へ留学するメリットはどんなものがあるでしょうか。まず思い浮かぶのは物価の安さですが、それと並ぶくらい大きなメリットが、「その国のトップレベルの大学に入りやすい」ということです。

僕は、ペルートップレベルの私立大学へ交換留学をしました。余談ですが、ペルーでは国立大学よりも私立大学の方が教育機関としての評価が高いです。私立大学の方が学費が高く、設備投資や教員数などにお金をかけられるためです。

少し話が逸れますが、たとえば日本の大学からハーバードやオックスフォードへ交換留学をするのって、難しいですよね。アメリカやイギリスといった先進国のトップレベルの大学へ留学するには、まず日本でもかなり上位の大学に入らなければなりません。

ですがペルーの場合は違います。私は地方の中堅大学出身ですが、交換留学先としてペルーのトップ大学が選べました。なぜなら、日本の大学が学生をペルー(先進国以外)へ派遣する場合、学生の安全や学業の質を考慮すれば、派遣先は必然的に日本大使館が置かれる首都の私立大学になるからです。

ですので、日本の中堅大学からアメリカのハーバードへは行けませんが、ペルーなら現地の東大へ行くことができますこれが、後進国へ留学する大きなメリットです。

次からは、「後進国のトップ大学って現地では鼻が高いけど、留学する上ではどんなメリットがあるのか」について僕の実体験をもとに具体的なメリットを話していきます。

学生の質の高さ

後進国のトップ大学へ留学するメリットの一つは、学生の質が高いということです。

留学において大切な要素の一つは「学生の質」です。外国語を覚える上で現地学生との交流は不可欠ですし、学生生活においても学生間の助け合いは非常に大切になってきます。

もし留学先大学の学生の学習意欲が低かったり、留学生に対して無関心・不親切だと、留学を有意義なものにすることが難しいです。そのため、留学において「留学先の学生の質」は非常に大切です。

現地学生は優秀で優しい

僕の実体験になりますが、ペルーの大学生は優秀で、優しい人ばかりでした。僕のようなスペイン語が拙い留学生にも分け隔てなく接してくれるし、大学内で困っていれば助けてくれる人たちばかりです。

たとえば、授業ではグループでのプレゼンテーションが頻繁にあったのですが、作業の遅い僕がグループの足を引っ張ってしまっても、励ましたりカバーをしてくれました。日常会話や授業でスペイン語が分からないときは、英語で説明してくれたりもしました。

またペルーに限って言えば、親日国で日本とも歴史的に深く関わっていることもあり、学生も日本へ理解がある人が多いです。そのため「アジア人=中国人」といったステレオタイプや人種で差別されることもありませんでした。

なぜ学生の質が高いのか

なぜこんなにも学生の質が高いのか?それは彼らが①その国のトップ大学に入れるほど頭が良く、②(私立)大学に通えるほど経済力があるからです。

①国のトップレベルの大学に入れるほど頭がいいので英語が堪能な学生も多く、スペイン語が理解できない場合には英語で説明してもらえることも多いです。また彼らは知識があるので、アジア人=中国人のような単一的な認識もないです。

そして、②私立大学に通えるほど経済的に余裕があるため、多額の教育投資をされているだけでなく精神的にも余裕があります。いわゆる「育ちのいいおぼっちゃま・お嬢さま」の学生が多いという点が、後進国の私立大学の特徴です。そのため、困っている人には手を差し伸べるような「できた人」が多く、留学生にも非常に優しいです。

後進国への留学なら、このような優秀で優しい学生の多い優良大学に入ることができます。極端な話、実績のためだけに留学生を受け入れている先進国のFラン大学よりも、後進国のトップ大学へ行った方が、学業面・精神面において、現地学生から良い刺激をもらえると思います。

設備や教員も充実している

後進国の上位大学は設備や教員が充実しています。

僕の留学したペルーの大学では、キャンパスの隅々までしっかりとWi-Fiがつながりますし、清掃員が常に学内を綺麗にしてくれます。大学の敷地は塀で囲われており、常に警備員が入り口についているため、後進国で懸念される安全面の不安も一切ありません。

授業や教員の質も非常に高いです。教員は英語に堪能な人が多いので留学生も安心して授業を受けることができますし、授業もネットやアプリを利用するなど、日本の大学と遜色ない教育環境だと言えます。

留学生もみんないい奴

そしてなんと、現地学生だけでなく、自分と同じ身分である留学生も優しいです

意外にも留学では、留学生間の横のつながりが非常に強いです。勉強を教え合ったりイベントへ誘うなど、留学生同士の密な交流は、留学生活を豊かにするには必要不可欠です。

そのため、シェアハウスする留学生が嫌な奴だったらどうしよう、アジア人差別を受けないだろうか…など、私のような友達の少ない人間が良好な友人関係を築けるのか、留学前は非常に不安でした。

ですが、全く問題ありませんでした。100人中100人優しいです。私と同時期に入学した交換留学生(出身は主にヨーロッパ諸国や中南米)は人種も年齢も関係なくみんないい奴でした。ブラジルで3ヶ月間ボランティアして、その足でペルーに留学に来たイタリア人もいました。

というのも、生活水準を落としてまで後進国へ留学し、自身のキャリアのために勉強に勤しむような人たちなので、マジでいい奴が多いです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、途上国の大学の教育環境と、それがなぜ留学に向いているのかについてお話ししました。まとめると

まとめ

・後進国への留学なら現地の上位の大学へ行きやすい

・後進国の上位大学の学生は多額の教育投資をされているので、優秀で優しい人が多い

・後進国の大学でも、教員や設備は充実している

・わざわざ後進国に学び来る留学生は、性格がいい奴が多い(except me)

後進国のキャンパスライフってなかなか想像がつかないですよね。この記事を読んで、みなさんの留学先の選択肢に後進国が加われば嬉しいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう!Nos vemos!

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次